江戸時代末期に始まったといわれる愛知県国府宮の「はだか祭り」。「神男(しんおとこ)」といわれるこの神事の主役は、毎年志願者の中から神籤(みくじ)によって決定される。選ばれた神男は三日三夜お籠し身を清めます。神事(はだか祭り)当日、厄除けのご祈祷を受ける人やお守りの「なおいぎれ」を受けようとする人で近辺は雑踏の渦と化します。
午後4時ごろ神男が登場?。すると、小池正明寺地区の手桶隊が裸男衆めがけ水をまき始めました。
この時点からは現場は一種異様な雰囲気に包まれ、神男は警護の者に囲まれていますが、この神男に触れることで自分たちの厄災を祓うことが出来ると信じ神男めがけ一斉に裸衆が殺到するわけです。
神男は、この裸男たちに揉まれ・触れられ、皆の厄災を一身に受けるわけですが、押しつぶされ、挟まれ、引っかかれるなど、その光景は尋常ではありませんが、見応えは十分です。1時間余りの攻防の後、神男は生死を彷徨うくらいぐったりしますが、終着の儺追殿(なおいでん)に辿り着き神事が終了します。
皆の厄災を一身に受けた「神男」が果たしてどういった生涯を過ごしたのか、またどういった人生を送るのか、関心事ではないでしょうか…。 |